2013年4月9日火曜日

基礎練習#3 2種類のダブル・ストローク

 前の記事の2種類のダブル・ストロークは、他のフレーズと同じく、メトロノームを使ってテンポを決めて練習した方が早く実践で使えるようになります。ではどんな練習方法が効果的でしょうか?

 以上、A・B・B'の3例を挙げてみました。

 まずAは、ダブル・ストロークA、リバウンドをフルに利用する方でしたね。親指を上にしたグリップでゆっくりリバウンドさせる事は技術に関係なく物理的に難しいため、そもそも遅くプレイする機会はほぼありません。ある程度の速さから練習を始めます。ここでは4分音符テンポ80からスタートしましょう。
 譜面の左半分は16分音符ですが、右半分の線がもう1本多い音符、これは32分音符です。メトロノームが一回鳴る間に8回叩きます。
 そんな難しいのができる訳ないだろとお怒りの方は、前半の16分音符の腕と手首の振りのまま、試しに1発ずつ打面に押し付けてみましょう。音がトトトトと止まってしまう場合は、少し押しを弱めていくとちょっとずつ勝手に跳ね返ります。リバウンドを少し利用した状態です。音はたくさんになってザザザザという音になります。
 このザザザザを、もう少し押しを弱めて調節し、パラパラパラパラと2発ずつにしたものが譜面Aの後半、ダブル・ストロークAです。この間、腕と手首の振りは16分音符の時と全く同じです。
 2発ずつに数が整ってきたら、なるべく2発を同じ音量にしていきましょう。腕・手首・指全体の力の掛け方を少しふわっとさせると音量がそろいます。このあたり、文字での解説の限界に挑戦している領域です。  譜面では16分音符と32分音符が2ブロックずつですが、倍の長さの4ブロックずつでも構いません。ポイントは、腕を振り下ろす回数が音符が変わっても一定であることです。


 

 次にB、ダブル・ストロークBの練習です。こちらはもっとゆっくりから、4分音符のテンポ60から始めましょう。
 こちらのポイントは、指をあまり使わずに腕と手首で音符を整える意識です。グリップに関しては、手の平と中指・薬指・小指でふわっと包み、腕全体と一体化したイメージで持つと演奏しやすいです。

 

 心がける事は2発目が小さくならず、同じ音量であることです。右側の32分音符がなかなか整わなければもっと遅いテンポから始めましょう。

 B'は、Bのフレーズを強化するための練習です。1発目をすごく小さく、2発目を大きく叩きます。コツは、1発目を叩いてすぐに振り上げ、2発目に向かう事です。ドラムでは、何かやる時に「遅れてしまう」理由のほとんどは、振り上げる・移動する等の「次のストロークへの準備が間に合っていない」からです。
 この、すぐに振り上げる動作は手首の強化には非常に良い練習になります。

 何度も言いますが、習得に時間がかかるものだと思って地道に取り組みましょう。
 
















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