2013年4月4日木曜日

基礎練習#3 休符を鍛える②

今回は、「中抜き」フレーズです。


 メトロノームを4分音符でテンポ90にしましょう。
 
 まずは①、8分休符の練習です。2拍目と4拍目だけが裏打ちですが、ついついここの裏が遅れがちになるので注意しましょう。この裏打ちが遅れると、影響されて次の頭の音、1拍目と3拍目も遅れ、全体がもたってしまいます。

 次に②、3連符の中抜きです。これも左手が遅れがちになるので気をつけましょう。感覚がすぐにつかめない方は、慣れるまでメトロノームを3連符モードで鳴らし、右手と左手がメトロノームにちゃんと合うまでやってみましょう。慣れてきたらメトロノームを4分音符モードに戻し、自力で3連符を感じながら、左手がその三つ目に入るように心がけます。

 最後に③。ちょっと難しいですが、16分音符の中二つ抜きです。②と同様、慣れるまで16分音符モードで左手が入るタイミングを確認、慣れたら4分音符に戻して自力で16分音符を感じましょう。

 最も重要なのは、②と③の違いをはっきりと叩き分けることです。②はどうしても休符を長くしすぎ、③はどうしても休符を短くしすぎになりがちです。その結果②と③は、ほぼ同じフレーズになってしまいます。
 動画も添付しておきます。

 それぞれ3連、16分の細かい音符がしっかり感じられているかどうかが、この練習によってあぶり出されます。楽器を問わず、安心して聴けるプレイヤーは古今東西皆、16分音符などの細かい音符と全音符などの大きな音符を同時に感じながら演奏できるので、非常に正確なタイミングで演奏できます。正確さの精度が上がれば上がるほど、タイミングを意識せずに自由な表現ができるようになると、私は考えます。

 ひらたく言うと「こんなチマチマしたことをライブ中に気にしながら叩くんだったら、あらかじめうちでやっとけばいい話」。楽しく本番を迎えるために、チマチマした基礎練習を今のうちにやっておきましょう!

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